日雇い派遣大手グッドウィル（ＧＷ、東京）の二重派遣事件で、東京地検は２４日、職業安定法（労働者供給事業の禁止）違反ほう助などの罪で法人としてのＧＷと、事業戦略課長上村泰輔容疑者（３７）ら同社社員３人を略式起訴した。東京簡裁は同日、ＧＷに罰金１００万円、上村被告ら３人に同１００万−５０万円の略式命令を出し、いずれも納付した。
東京地検は経営陣の関与について「違法行為を指示したり黙認したりした事実は認められない」と判断、一連の捜査を終結した。
ほかにＧＷから派遣された労働者を二重派遣したとして、港湾運送会社「東和リース」（東京）と中山美行社長（６１）ら役員２人、東和リースから派遣を受けた別の港湾運送会社２社とその社員ら計３人も、２４日略式起訴された。東和リースと中山社長ら２人は、いずれも罰金１００万円の略式命令を受けた。