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2008年06月24日(火) 14時01分

振り込め詐欺:被害急増で緊急対策本部−−県警 /千葉毎日新聞

 県内の振り込め詐欺被害の急増を受け、県警は23日、「振り込め詐欺緊急対策本部」(本部長・東川一県警本部長)を設置した。
 県内の振り込め詐欺被害の件数は、08年1月から5月までで512件(被害総額約9億円)。前年同月比で246件、約3億3000万円増えている。全国的には、東京(08年1〜4月で約1400件)▽神奈川(同800件)▽埼玉(同600件)に次いで、4番目に多い。
 これまでは主に刑事部が捜査を、生活安全部が予防啓発活動を担当してきたが、対策本部は両部の他、地域、警備部などを含めた7部18課で組織。金融機関に働き掛け、現金自動受払機(ATM)からの不正出金を監視するシステム導入を進めたり、利用者にも出金限度額を引き下げるよう呼びかけることを検討する。
 県警が昨年末実施した被害者アンケートでは、9割以上の被害者が振り込め詐欺の存在を知りながら被害に遭っていた。前田勇太捜査2課長は「振り込め詐欺のことを知ってはいるが、引っかかってしまうことを食い止めるために、対策本部でできることを考えていきたい」と話している。【寺田剛】

6月24日朝刊

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080624-00000130-mailo-l12