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2008年06月24日(火) 12時00分

氷なしでアイススケートを楽しむそんなことが可能なの?R25

浅田真央選手や高橋大輔選手の活躍が記憶に新しいアイススケート。人気は高まっているのだが、スケートリンクの維持というのはかなりお金がかかるらしく、閉鎖される施設が増えている。つい先日も大阪の橋下知事が打ち出した財政再建案のなかで高石市の『臨海スポーツセンター(スケートリンクを含む)』が廃止・売却の対象になっていることが明らかに。そんななか、氷を使わずにアイススケートを楽しめる夢の素材が発売されるというニュースが流れた。寝耳に氷のびっくり情報である。それってどんなものなのか? この目で確かめるべく編集部のスケート経験者と一緒に体験取材に向かった。

本当に氷なしでスケートができるの?…半信半疑の我々を迎えてくれたのは『(株)アストロ』の広報担当・岩野秀雄さん。

「特殊な樹脂でできた横約2m、縦約1mのパネルを張り合わせ、そこに専用のワックスを塗布します。すると限りなく氷に近い滑走感が得られるリンクになるのです」

説明を聞きながら案内されたのは普通の体育館。こんなところでアイススケートが? しつこく疑う我々をよそに階段を上る岩野氏。そして「ここです」と手を差しのべた先に、ありました。まっ白なスケート場が。

「開発したのはスペインのエクストラアイス社です。弊社は日本での販売を担当する代理店ということですね」(同)

パネルの主な材料は石油化学系樹脂。ワックスを塗らなければフットサルやバスケットボールなどのコートしても使える。まさにオールシーズン使用可能なのである。

ところで実際に滑ってみた感想は、「期待以上に氷っぽい。パネルの継ぎ目で少し重くなる感じだけど、練習するには十分ですね」とのこと。このパネルを使えば冷却などの必要がないし、日々のメンテナンスも簡単なので通常の25%の経費でリンクの運営が可能だという。しかも1時間もあれば設営できる。近い将来、真夏の公園でアイススケートを楽しむなんて光景が見られるかもしれない。
(R25編集部)

※コラムの内容は、フリーマガジンR25から一部抜粋したものです

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