2008年06月23日(月) 19時03分

オウム麻原死刑囚の弁護人、懲戒審査へ　控訴趣意書、期限内に不提出（産経新聞）

　オウム真理教の麻原彰晃死刑囚（５３）＝本名・松本智津夫＝の控訴審で、弁護人を務めた松井武弁護士が、控訴趣意書を期限内に提出しなかったために麻原死刑囚の死刑が確定したことについて、松井弁護士の所属する第２東京弁護士会は「弁護士職務に違反する」との綱紀委員会の議決を受け、懲戒委員会に松井弁護士の懲戒処分の審査を求めた。
　綱紀委員会は「弁護人として選任した麻原死刑囚の親族が懲戒請求しているものではないにしても、松井弁護士の行為は正当な弁護活動の領域を超えたものだった」としている。
　麻原死刑囚の控訴審では、松井弁護士らが本人と意思疎通ができないことなどを理由に平成１７年８月末の控訴趣意書提出期限までに趣意書を提出しなかったため、東京高裁は翌１８年３月、麻原死刑囚の控訴審を開かないことを決定。同年９月に最高裁で確定した。
　当時の東京高裁事務局長と滝本太郎弁護士（横浜弁護士会）が懲戒請求をしていた。

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