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2008年06月23日(月) 03時06分

認知症ホームで不正受給=不動産会社社長ら逮捕へ−介護給付費4700万円・愛知時事通信

 不動産物件に絡む強制執行妨害事件で逮捕、起訴された会社社長が、愛知県豊田市で運営していた認知症高齢者グループホーム(閉鎖中)をめぐり、同市から介護給付費を不正に受給していた疑いが強まったとして、県警捜査2課などは22日までに、詐欺容疑でこの社長ら数人を逮捕する方針を固めた。23日にも強制捜査に着手するとみられる。
 容疑が持たれているのは、名古屋市の不動産会社社長小坂龍生被告(44)ら。
 調べでは、小坂被告らは2002年11月から昨年4月にかけ、入所者数の水増しや、実際にはいないケアマネジャーを配置していると偽るなどの手口で、市から介護給付費計約4700万円をだまし取った疑いが持たれている。
 同ホームは02年に開設され、入所定員は18人。豊田市は同ホーム運営会社と同社の社長も務める小坂被告を相手に、加算金を含め計約6600万円の返還を求めて名古屋地裁に提訴するとともに、県警に告訴していた。
 小坂被告は同県半田市のテナントビルをめぐり、整理回収機構の差し押さえから逃れるため、債権者を装った虚偽の内容を登記した上、同地裁から競売配当金2460万円を詐取しようとしたとして、強制執行妨害と詐欺未遂などの疑いで、先月19日に県警に逮捕された。 

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080622-00000078-jij-soci