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2008年06月22日(日) 02時30分

<牛肉偽装>「飛騨牛」に愛知県産も 産地も偽装か 岐阜毎日新聞

 岐阜県養老町の食牛肉卸売会社「丸明(まるあき)」=吉田明一社長(65)=が、基準に満たない低等級の牛肉をブランド和牛「飛騨牛」として販売した問題で、同社が「飛騨牛」として販売した中に愛知県産の和牛が含まれていることが21日、岐阜県生活衛生課などの調べ分かった。

 等級偽装だけでなく、産地偽装の疑いも浮上。県警養老署は21日、牛肉の表示の偽装が、不正競争防止法もしくは景品表示法に違反している疑いもあるとして、幹部社員らから任意で聴取を始めた。県と農水省岐阜農政事務所は、週明けにも「丸明」を立ち入り調査する。

 県によると、東海農政局に今月、「丸明が産地偽装している」との匿名の告発があった。県は、丸明が「飛騨牛」として販売した牛肉に添付されていた個体識別番号を東海農政局から提供を受け確認したところ、愛知県産が含まれていた。JAS(日本農林規格)法や、流通経路を管理する牛肉トレーサビリティ法に違反する可能性があるという。

 飛騨牛は、岐阜県で14カ月以上肥育され、肉の質が5〜3等級であることが要件。

 丸明本社の広報担当社員は「調査しないと事実関係は分からない」と話している。同社直営の養老店の店長は「愛知県産の和牛も扱っており、肉をパックした際、『飛騨牛』のラベルを張り間違えた可能性もある」と話している。【稲垣衆史】

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