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2008年06月22日(日) 13時34分

江戸時代の面影残る宿場町を訪ね「ネギで蕎麦」オーマイニュース

 お茶飲みをしていて、相棒の爺様が突然、「大内宿(おおうちじゅく)へ行きたい」と言い出した。話は二つ返事で決まり、磐越自動車道を新潟から会津若松まで行き、そこから一般道で大内宿へ行ってきた。高速を使えば、新潟から2時間半くらい。3時間を見れば、楽に目的地に到着する。爺さんのドライブには、最適なコースだった。

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◆江戸時代の雰囲気を今に

 大内宿は福島県南会津郡下郷町の宿場町だ。日光今市から会津若松に通じる「旧会津西街道」──別名「下野街道」といわれ、江戸時代の参勤交代にも使われた街道に位置し、江戸時代の宿場の雰囲気を今に伝えている。

 全長約500mの往還に沿って、道の両側に寄棟造、茅葺の民家が約50件軒を並べている。伝統的建造物群及びその周囲の環境が地域的特色を顕著に示しているものとして、重要伝統的建造物群保存地区に選定された。1981年(昭和56年)4月18日に選定されたもので、宿場町としては長野県の妻籠宿、奈良井宿に次いで、全国で3番目である。

 この日も、観光バスが4〜5台駐車場に止まっており、月曜日と言うのに、観光客でにぎわっていた。

 ここの名物は蕎麦。蕎麦は蕎麦であるが、一本のねぎで箸を使わずに食べるのが名物となっている。もちろん私達も挑戦してみたが、これがなかなかうまくいかない。しかし、蕎麦とねぎの相性は抜群だった。

 私たちが蕎麦をいただいたお店は、500年も続いた茅葺の御宅。大内宿の一番奥にある「浅沼蕎麦屋」さんである。そのお店は少し高台にあるためか、大内宿が一望でき、蕎麦の味に眺めも加わって大変美味しくいただくことができた。

 緑深くなった山々を見ながら、時を忘れることが出来た旅。是非、一度、訪ねてみてください。

(記者:湯田 祐一)

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