記事登録
2008年06月21日(土) 11時14分

<志布志事件>日弁連が映画「つくられる自白」を製作毎日新聞

 日本弁護士連合会は、12人全員の無罪が確定した鹿児島県議選買収事件(志布志事件)をテーマにしたドキュメンタリー映画「つくられる自白〜志布志の悲劇」を製作した。23日午後6時から、東京・霞が関の弁護士会館で試写会を開く。日弁連がドキュメンタリー映画を製作するのは初めてで、担当者は「自白強要の実態を知ってもらい、取り調べの全面可視化を訴えていきたい」と話している。

 映画は45分間。事件で起訴された人たちや「踏み字」を強要された川畑幸夫さんらの証言、元警察官や元裁判官の話などから構成。踏み字を強要した警察官の公判に証人出廷する直前の川畑さんに、福岡高検の検事が「あまり勝手なことを話さない方がいい」と電話した際の録音も収録されているという。

 上映後、脚本を担当した毛利甚八さんや池田博穂監督らによるパネルディスカッションがある。【北村和巳】

【関連ニュース】
講演:志布志事件の当事者、「取り調べ可視化を」--水戸 /茨城
取り調べ可視化:録画、録音を 県弁護士会がシーモールで街宣 /山口
署名活動:取り調べ透明化求め--県弁護士会 /長野
出版:元大阪府警科学捜査研究所長の松野さん、犯罪者の心理を分析 /兵庫
取り調べ可視化:録画、録音求め決議--愛媛弁護士会 /愛媛

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080621-00000039-mai-soci