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2008年06月20日(金) 15時36分

自殺原因、医療・保健従事者も最多は健康問題医療介護CBニュース

 昨年一年間に発生した自殺のうち、「医療・保健従事者」によるものが「専門・技術職」の中で「その他の専門・技術職」に次いで2番目に多いことが、警察庁の調べで6月20日までに明らかになった。中でも、うつ病など「健康問題」による自殺が多かった。

 集計結果によると、昨年一年間に全国で自殺した人は3万3093人(前年比2.9%増)で、1998年以来10年連続で3万人を超えた。

 このうち医療・保健従事者を含む専門・技術職の自殺者は872人で、全自殺者の2.6%。専門・技術職の内訳を見ると、「その他の専門・技術職」の428人に次いで医療・保健従事者の298人が多かった。男女別の内訳は、男161人、女137人。

 また、遺書などで自殺の原因や動機が推定できる2万3209人について、原因・動機(一人3つまで)を見ると、「健康問題」が最も多く、医療・保健従事者に限っても「健康問題」が最多。中でも、うつ病が圧倒的に多かった。


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