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2008年06月20日(金) 15時28分

【秋葉原通り魔事件】「ネットで存在示したかった」殺人容疑で再逮捕 産経新聞

 東京・秋葉原の無差別殺傷事件で、静岡県裾野市の派遣社員、加藤智大(ともひろ)容疑者(25)=殺人未遂の現行犯で逮捕=が、警視庁万世橋署捜査本部の調べに対し「ネットの人間に存在を気づかせたくてやった」などと供述していることが20日、分かった。捜査本部は同日、死亡した7人全員に対する殺人容疑で、加藤容疑者を再逮捕した。
 加藤容疑者は携帯サイトの掲示板に、犯行に至る経過や孤独感のほか、仕事や家族に対する不満もつづっていた。5月以降、3000件の書き込みをしていたが、ほとんど誰からも返答はなく「現実でもネットでも孤独になった。人生のうっぷんが出てきていやになった」などと動機を供述しているという。
 調べでは、加藤容疑者は8日午後0時33分ごろ、歩行者天国が始まって人通りが増えるのを見計らい、赤信号の交差点をトラックで突っ込み、歩行者5人をはね、東京情報大2年の川口隆裕さん(19)=千葉県流山市=ら3人を殺害。さらに約70メートル先でトラックを乗り捨て、交差点方向に戻りながら12人をダガーナイフで刺し、東京芸術大4年の武藤舞さん(21)=東京都北区=ら4人を殺した疑い。

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