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2008年06月20日(金) 10時43分

<祇園祭>バリケード、警官に拳銃 秋葉原殺傷事件受け警備強化 京都・夏の風物詩毎日新聞

 京都の夏の風物詩・祇園祭が、今年は例年にない厳重な警備の下で開かれることになった。歩行者ら7人が犠牲になった東京・秋葉原の無差別殺傷事件を受け、京都府警はバリケードで歩行者天国への車の進入を阻んだり、警官に拳銃を携帯させたりして雑踏警備に当たる。

 府警によると、四条通や烏丸通など市内中心部が歩行者天国となる宵々々山〜宵山(7月14〜16日)の午後6〜11時、烏丸御池など主要交差点に車両阻止機材を設置するとともに数人の警官を配置する。また、雑踏警備では数人単位の特別警戒班を10班編成し、拳銃を携帯させて不審者の発見や犯罪の未然防止に目を光らせる。

 祇園祭は毎年開かれるようになってからでも1000年以上の歴史があるとされ、宵山は約40万人の人出でにぎわう。祇園祭山鉾連合会の深見茂・理事長は「これだけ厳重な警備はかつてなかった。だが、『万が一に備える』という警察の役割を考えたら、やむを得ないと思っている」と話した。【細谷拓海、木下武】

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