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2008年06月20日(金) 04時56分

【秋葉原通り魔】タイミング見計らい暴走 20日に殺人容疑で再逮捕産経新聞

 東京・秋葉原の無差別殺傷事件で、静岡県裾野市の派遣社員、加藤智大(ともひろ)容疑者(25)=殺人未遂の現行犯で逮捕=が、事件を起こした交差点を直前にトラックで3回通っていたことが、警視庁万世橋署捜査本部の調べで分かった。人通りが多くなるタイミングをうかがって4回目で突入し、無差別殺人を図った可能性が高く、捜査本部は明確な殺意があったと断定。20日に死亡した7人の殺人容疑で再逮捕する方針を固めた。

 調べでは、加藤容疑者はは8日午後0時33分、トラックを暴走させて赤信号の交差点で5人を次々とはねた後、約70メートル先で停車。トラックを乗り捨て、交差点方向に戻りながら約2分の短時間に次々と12人を刺した。この際、5人に心臓マッサージをするなど救護にあたっていた3人を殺傷能力の高いダガーナイフで刺したという。

 捜査本部が近くの防犯カメラを分析するなどした結果、加藤容疑者は午前11時45分ごろに現場付近に到着。正午に始まる歩行者天国で、人通りが多くなる時間帯を待つために現場周辺をトラックで回って、突入するタイミングを見計らっていたとみられる。また、交差点に進入した際には信号待ちの車を右側から追い越していたにもかかわらず、速度を緩めていなかったことも判明した。

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