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2008年06月20日(金) 22時02分

<番組ネット転送>テレビ局側敗訴 東京地裁毎日新聞

 インターネット経由で日本のテレビ番組を海外でも視聴できるサービスを不特定多数に提供するのは著作権法違反だとして、NHKと在京キー局5社が運営会社「永野商店」(東京都千代田区)に番組提供の差し止めなどを求めた訴訟で東京地裁は20日、請求を棄却した。阿部正幸裁判長は「送受信行為をしているのは各利用者。不特定多数に送信しておらず権利侵害はない」と述べた。

 問題になったのは、ネット経由で番組を送信できるソニーの市販装置を契約者から預かり、海外滞在中の契約者に日本の番組を提供する「まねきTV」。07年7月時点で74人が契約していた。

 テレビ局側は06年2月に提供差し止めを求め東京地裁に仮処分申請したが、今回と同様の理由で退けられ、提訴していた。永野商店側は「正当な判断に敬意を表する。局側は控訴せずに本件を終了させることを望む」とのコメントを出した。【銭場裕司】

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