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2008年06月20日(金) 12時31分

「想定しない世界だった」=救護の市民に感謝状−秋葉原殺傷で警視庁時事通信

 「助かってほしい」「想定しない世界だ」。東京・秋葉原の無差別殺傷事件で、警視庁は20日、負傷者救護に協力した市民17人に対し、万世橋署長の感謝状を贈呈した。対象者は計69人に上る見通し。救護中に被害に遭った3人には警視総監感謝状を贈る。
 贈呈式は午前10時から同署であり、馬場誠人署長が1人ひとりの前に立ち、名前を呼びながら感謝状を渡した。
 大学職員高橋幸子さん(42)は夫と一緒に秋葉原を訪れていた際、事件に遭遇。「被害者が倒れているのを見てがくぜんとした。数カ月前に救護講習を受けていて、主人から『手伝えるんじゃないか』と言われ、始めた。助かってほしいとしか考えていなかった」と振り返った。
 救急医山本明彦さん(36)は救急車を見て、ただ事ではないと直感し、現場へ向かった。「安全が確保されていない状況で、倒れているのは重傷者ばかり。情報も混乱しており、想定したことのない世界だった」と話した。 

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