2008年06月19日(木) 10時00分
講演会で大モテ文化人“最新ギャラ”ランキング(日刊ゲンダイ)
ついに木村拓哉(35)の母親まで講演会をやり出した。掲示板にブログと評論家の時代、講師の垣根もグンと低くなっているらしい。講演会でボロ儲けしている、イマドキ人気の“文化人”のギャラ相場はいかほど?
「『ウチの子に“いただきます”を言わせないでください』と学校側に申し出る母親がいると聞いて耳を疑いました。給食費を払っているのだから当然の権利というわけです。また、いただきますと言って手を合わせる行為は、宗教行為であるからやめてほしいという抗議もあって、教育委員会では今、笛を吹いて食べ始める指導をしているそうです。ですが、『いただきます』や『ごちそうさま』には、料理を作ってくれた人への感謝と同時に、死んでいった生き物に対する慰霊の意味もあると思います」
家庭教育の荒廃を嘆いた主は、キムタクの母親の木村まさ子さん(58)だ。9割を女性で占めた市民会館のホールは、割れんばかりの拍手で包まれたという。
まさ子さんは、川崎市に薬膳リストランテ「いな田」を経営する傍ら、「イタリア薬膳を召し上がれ」「育みはぐくまれ」の2冊の著書を上梓。“文化人”としての顔も併せ持つ。月1回ペースで講演会を行い、全国各地から依頼が殺到する人気講師だ。
もっとも、聴衆の多くが期待しているのは、キムタクのプライベートの素顔だろう。
「キムタクの質問をしようとすると、なぜか司会者が遮ってしまう。何だかだまされたような気持ちになりました」と参加者からも不満が漏れる。印籠(いんろう)を出さない水戸黄門のようなものか。
講演料は、10万〜30万円。このまさ子さん、今月22日には「いな田」で立食形式の食育セミナーを開催する。料金は1人1万5750円だ。
●島田洋七は年250回
「講師の需要が多いテーマは、やはり病気や介護、子育てです。最近は、エコやワークライフバランス、メンタルヘルスといった分野にも人気が集まっている。また、秋葉原のような事件が起きると、防犯対策の講師依頼も殺到します」(講師派遣会社「パワービーンズ」広報担当者)
講演の依頼主は、自治体、PTA、ホテル、青年会議所、商工会婦人部など。最近は、広告戦略として、商品イメージに合ったタレントに講演を行わせる企業も多い。
例えば、向井亜紀(43)のがん講演を主催するのが、保険会社といった具合。向井は闘病、少子化、子育てとテーマが幅広いため、6月だけでも5回の講演でスケジュールはびっしり。ギャラは、1回100万〜150万円である。
この向井を上回る人気者が、「がばいばあちゃん」で御殿を建てた島田洋七(58)。年間250回、すでに3500回以上も講演をこなし、ギャラもトップランクの150万〜200万円だ。
4月26日に上田地域シルバーセンター(長野県)で「人生泣き笑い」をテーマに講演した。
「さすがに漫才師さんで、70分間ずっと笑いっぱなし。最後はホロリとさせる話もあり、涙が止まりませんでした。講演料は、入場料が無料だったこともあり、かなり安くしてもらっています」(担当者)といっても、100万円以上らしい。
大阪府知事になる前の橋下徹氏(38)は、150万円。昨年4月に小学校教師に転身した乙武洋匡氏(32)も、堂々の100万円だ。
「著書がベストセラーになると、話題性で講演料は上昇します。日本人最高齢の75歳でエベレスト登頂に成功した三浦雄一郎さんの依頼も増えている。『女性の品格』の坂東眞理子さんの講演料は30万〜50万円と比較的割安のままですが、昭和女子大学長の仕事などもあって、なかなか依頼の要望にお応えできない状況です。ギャラは、目安と思ってください」(パワービーンズ広報担当者=前出)
「モー娘。」人気に陰りが見える音楽プロデューサーのつんく♂(39)も、7月に浦安市のホテルでトークショーを行う。
講演はやっぱりおいしい商売なのだろう。
【ギャラランキング】
特S130万〜160万円
桂文珍
S100万〜130万円
田原総一朗
浜田幸一
アグネス・チャン
なかにし礼
花田勝
松居一代
西川きよし
草野仁
福留功男
A80万〜100万円
ケーシー高峰
宮川花子
小谷実可子
野口健
由美かおる
大山のぶ代
佐々淳行
中島誠之助
B50万〜80万円
三宅久之
衣笠祥雄
益子直美
大林素子
木場弘子
柳生博
西川ヘレン
浜美枝
ジョージ・フィールズ
海原純子
金美齢
C30万〜50万円
逸見晴恵
松野明美
辛坊治郎
露木茂
加藤みどり
香山リカ
杉山邦博
樋口恵子
平尾誠二
D10万〜30万円
三反園訓
塚原光男
須田慎一郎
志方俊之
別20万〜150万円
C・W・ニコル
海老名香葉子
向井亜紀
高木美保
西川史子
石原良純
田嶋陽子
畑正憲
板東英二
(パワービーンズ社見積額)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080619-00000003-gen-ent