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2008年06月19日(木) 08時00分

大阪府議会「物見遊山」バッサリ 海外視察を中止へ産経新聞

 大阪府議会の主要各会派が、年に1回程度実施されている議員の海外視察を、平成20年度から中止する方針を固めたことが18日、分かった。橋下徹知事の行財政改革と並行して、府議会が進める議会改革の一環。府議会は交通費名目などとして議員に支払っていた「費用弁償」の廃止ですでに合意。議員報酬や政務調査費の削減などを含め、具体的な改革案を近くまとめる。

 海外視察は、外国の行政の先進事例を視察する目的で実施されているが、「物見遊山」の批判が根強い。大阪府は財政難を理由に、平成9〜11年度の3年間は実施しなかったが、視察費用として、毎年2000万円以上を計上している。

 19年度当初予算には海外視察の費用として約2200万円を計上。昨年11月4〜11日に自民、民主、公明など各会派の議員団9人が米ロサンゼルスやサンフランシスコなどを訪問。約1000万円を使用した。

 海外視察をめぐっては、共産党府議団が以前から中止を主張。民主や公明も中止に同意しており、正副議長と主要4会派の幹事長で構成する議会運営委員会理事会で、近く中止を正式決定するとみられる。

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