2008年06月19日(木) 22時29分

秋葉原事件で祇園祭のホコ天厳戒態勢　京都府警（産経新聞）

　７月の京都・祇園祭に伴う歩行者天国の安全を確保するため、京都府警は暴走車両の侵入を阻止するさくを設置し、拳銃（けんじゅう）を携行する特別警戒班を巡回させることを決めた。東京・秋葉原の無差別殺傷事件を踏まえた措置で、急増する硫化水素自殺の巻き添え被害にも備えて、化学防護服なども現地に配備。これまでにない厳戒態勢で警備に臨む。

【フォト特集「秋葉原通り魔事件」】

　祇園祭ではハイライトとなる山鉾（やまほこ）巡行（７月１７日）の３日前（宵々々山）から前日（宵山）までの毎夜、メーンストリートの四条通などで歩行者天国を実施。今年の山鉾巡行では歩行者天国のエリアはほぼ例年通りとみられる。

　府警は暴走車両の侵入を防ぐため、四条河原町や烏丸御池など、歩行者天国の起点となる主要交差点の数カ所に、右翼の街宣車対策などに使う金属製の阻止さくを設置。さらに、数人単位の特別警戒班を約１０チーム編成し、拳銃と警棒を携行してエリア内を巡回する。

　また、硫化水素自殺に巻き込まれる被害が各地で相次いでいることから、化学防護服やガス検知器などの機材を、四条烏丸交差点付近に配備する。いずれも祇園祭で初めての取り組みという。

　今後、市消防局や地元関係者らと詳細を協議する予定。府警地域部は「全国から訪れる多くの観光客が、安心して楽しんでもらえるように、総力を挙げたい」としている。

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