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2008年06月19日(木) 15時53分

不正引き出し38口座約3400万円 紀陽銀偽カード 組織犯の可能性産経新聞

 紀陽銀行(和歌山市)の顧客の口座番号を使った偽造キャッシュカードによる預金の不正引き出し事件で、被害にあった口座が38口座約3400万円に拡大していることが19日わかった。新たに東京都内でも5口座からの引き出しがあったことが確認され、和歌山県警は組織的な犯行の可能性があるとみて捜査している。

 これまでの調べでは、大阪府と岡山県のいずれもコンビニのATM(現金自動預払機)から偽造カードで現金が引き出されている。

 大半はセブン銀行のATMからだが、別のATMからの引き出しも確認された。引き出しは15〜18日のいずれも午前7時〜午後6時の日中に集中。被害が公表された18日に都内のコンビニから引き出しがあった。

 これまでに被害を受けた顧客に共通点はなく、カードや通帳が盗まれたケースはない。このため、県警は何らかの方法で、口座番号などの情報を入手した犯人グループが、カードを偽造して各地で現金を引き出した可能性が強いとみている。

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