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2008年06月18日(水) 08時26分

携帯活用サービス じぶん銀に免許 10年度に預金1兆円 来月中旬開業フジサンケイ ビジネスアイ

 三菱東京UFJ銀行とKDDIの両社は17日、折半出資の新銀行「じぶん銀行」の営業免許を取得したと発表した。新銀行は携帯電話を活用したサービスを提供するのが特徴で、7月中旬に開業する。両社は新銀行で相互の顧客基盤を取り込み、収益機会の拡充につなげたい考えだ。

 新銀行は資本金200億円で、両社が折半出資する。開業時にはKDDIの携帯ブランド「au」に加え、NTTドコモ、ソフトバンクモバイルの携帯を通じた円預金や振り込みなどのサービスを原則24時間365日提供。これに続き、外貨預金やカードローン、クレジットカード、証券・保険商品の仲介などのサービスを順次、取り扱う方針だ。

 さらにauを利用する顧客には携帯ならではの便利なサービスを設け、他の携帯会社の顧客よりも優遇する。具体的には、携帯の番号だけで振込先を指定できるようにするほか、携帯に通帳や家計簿の機能を搭載。携帯を使ったインターネット上の買い物の決済サービスも提供する。

 両社は今後、それぞれの営業拠点で新銀行の口座開設を勧誘。開業から3期目の2010年度に240万口座、預金1兆円を達成する計画だ。

 KDDIの小野寺正社長は同日の会見で「携帯は生活に日常不可欠な道具。ネットでの電子取引も急成長している。決済手段として携帯の利便性を高めることで、顧客獲得につなげたい」と強調。三菱東京UFJ銀の永易克典頭取は「資産運用・管理の口座は三菱東京UFJ銀、日常の決済の口座は新銀行と使い分けてもらうことで、顧客の利便性を高める」と意気込みを示した。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080618-00000011-fsi-bus_all