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2008年06月18日(水) 11時23分

改めて無罪主張 ライブドア事件・1審猶予判決の会計士控訴審初公判産経新聞

 ライブドア(LD)事件で平成16年9月期の粉飾決算に加担したとして、証券取引法違反(有価証券報告書の虚偽記載)の罪に問われ、1審東京地裁で懲役1年、執行猶予4年の判決を受けた公認会計士、小林元被告(53)の控訴審初公判が18日、東京高裁(中川武隆裁判長)で開かれた。弁護側は控訴趣意書で「当時の会計基準を無視して粉飾決算を認定した1審判決には事実誤認がある」と無罪を主張した。

 また、弁護側は1審判決が「粉飾の事実を隠蔽(いんぺい)するため、売り上げに見合う虚偽の書類を作らせた」としている点を「旧経営陣との共謀はなく、粉飾に加担していない」と反論した。

 昨年3月の1審判決は「LDの粉飾を是認、助長した。LDの監査を担当していた監査法人の元代表として、影響力を行使した」と指摘。一方で「犯行当時はすでにLD担当の監査法人を脱退しており、検察側の主張する『監査の実質的な責任者』とは認定できない」として、執行猶予付き判決を言い渡した。

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