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2008年06月18日(水) 17時45分

働き盛りの生活習慣が明らかに—東京都医療介護CBニュース

 東京都はこのほど、都内事業所の定期健診とがん検診の実施状況、30-40歳代の働き盛りの男性の生活習慣などについて昨年12月に実施した実態調査の結果をまとめた。調査は、都の生活習慣病対策とがん対策に役立てることが目的。 調査は、都内の100事業所の30-40歳代の男性従業員1524人を対象に実施し、87事業所の807人から回答を得た。

 それによると、定期健診の受診率は、大規模事業所(従業員1000人以上)95.0%、中規模事業所(同50人以上1000人未満)95.4%、小規模事業所(同50人未満)77.0%。受診結果で何らかの異常を指摘された人の割合は、30歳代で34.8%だったのに対し、40歳代では63.4%と倍近くに上っている。異常を指摘された項目については、「脂質代謝異常」が最も多く55.7%。「肥満」は33.6%、「高血圧症」は16.8%だった。また、健診結果について「受け取ったのみ」と答えた人は75.8%で、「医師、保健師、看護師などから説明を受けた」という人は20.5%にとどまっている。

 がん検診については、過去1年間に何らかの検診を受けた人は14.6%にとどまった。受けなかった理由としては、「職場で実施していないから」58.1%、「受ける時間がなかった」21.7%などとなっている。

 生活習慣に関しては、「一週間に1回以上運動している」は30.0%、「不定期にしか運動していない」は28.6%、「運動していないが、今後は始めたいと思っている」は27.4%。習慣的に運動していない理由としては、「運動をしようと思うが、実行するまでに至らない」47.9%、「忙しくて時間がない」41.3%などとなっている。
 メタボリックシンドロームの認知度については、「知っている」が59.1%、「何となく知っている」が35.6%となっているが、定義を正しく理解していた人は全体の25.9%にとどまった。



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