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2008年06月18日(水) 02時30分

<秋葉原殺傷>トラック「四十数キロで突入」…容疑者供述毎日新聞

 東京・秋葉原の17人殺傷事件で、殺人未遂容疑で逮捕された派遣社員、加藤智大容疑者(25)が、トラックで事件現場の交差点に突っ込んだ際のスピードについて、「時速四十数キロは出ていた」と供述していることが分かった。ブレーキ痕などはなく、警視庁万世橋署捜査本部は、加藤容疑者が明確な殺意を持って実行したとみて防犯カメラの解析など裏付けを進める。

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 捜査1課によると、加藤容疑者は8日午後0時33分ごろ、2トントラックを運転し、千代田区外神田1の交差点に赤信号で停車中だった数台の車を右側によけながら突っ込んだ。通行人5人をはね、中村勝彦さん(74)、川口隆裕さん(19)、藤野和倫さん(19)の3人が全身打撲などで死亡した。いずれもほぼ即死状態だった。

 衝撃の強さを示すように、トラックのフロントガラスの左部分は大きくひび割れ、フロント部分はへこんでいた。左のサイドミラーも壊れ、バンパーの一部は脱落していた。

 その後の調べで、交差点付近にはブレーキ痕がなく、加藤容疑者が「四十数キロは出ていた」と供述していることも判明した。8日早朝の携帯電話の掲示板への「犯行予告」の書き込みは、加藤容疑者が都内に到着後、午後0時10分に「時間です」と書き込むまでの間に自身で書き換えたことも分かっており、捜査本部は交差点に突っ込む直前に殺意を固めた可能性があるとみている。

 交差点にトラックが突進した時の状況は近くの防犯カメラに映っており、捜査本部は画像の分析を進め、実際の速度を確定する。【川上晃弘、佐々木洋、古関俊樹】

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