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2008年06月18日(水) 20時58分

西成騒動で釜合労委員長を逮捕産経新聞

 大阪市西成区の西成署前で13日から5夜にわたり、労働者らが投石などを繰り返した騒動で、府警警備部と同署は18日、道路使用許可を得ずに街頭演説を行ったとして、道交法違反の疑いで、釜ケ崎地域合同労働組合委員長、稲垣浩容疑者(64)=大阪市東淀川区淡路=を逮捕、組合事務所などを捜索した。調べに対し黙秘しているという。
 調べでは、稲垣容疑者は14日午後5時半〜8時ごろ、西成署前の市道の片側車線をふさぐように街宣車を止めて街頭演説を実施。多数の労働者を集め、通行人や車両の通行を著しく妨害した疑い。
 今回の騒動は、飲食店でトラブルを起こした労働者が西成署員に暴行を受けたと訴えたことが発端。同署は否定したが、稲垣容疑者が13日以降、街宣車を使って連日抗議。集まった労働者らが投石を始める形で騒動は続いていた。これまでに公務執行妨害などの現行犯で18人が逮捕され、警察官18人が負傷している。
 稲垣容疑者は平成16年に労働者が西成署を取り囲んだ際、建設作業員に暴行を加えるよう扇動したとして傷害容疑で逮捕(有罪確定)。18年にも公園でホームレスの状況を調査中の大阪市職員に暴行したとして威力業務妨害容疑などで逮捕、有罪判決を受け、現在上告中。

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