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2008年06月18日(水) 20時02分

<エイブル>おとり広告で排除命令 公取委毎日新聞

 実在しなかったり、入居中で貸せない部屋の広告を出したとして、公正取引委員会は18日、不動産賃貸仲介業大手「エイブル」(東京都)に景品表示法違反(不動産おとり広告、優良誤認)で再発防止を求める排除命令を出した。「不動産おとり広告」での排除命令は15年ぶり。

 公取委によると、エイブルが自社のウェブサイトや賃貸住宅検索サイト、情報誌で06年11月〜07年12月に掲載したマンションなどの広告に関し、東京、埼玉、福岡の3都県13店舗を調べたところ、9店舗で違反が見つかった。実在しない部屋や入居中の部屋の情報を掲載したほか、築年数や最寄り駅からの所要時間を実際より短く表示したケースもあった。

 エイブルは「原因はデータのチェックミスやシステムの誤操作。心よりおわび申し上げる」などとコメントした。【苅田伸宏】

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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080618-00000099-mai-soci