記事登録
2008年06月17日(火) 11時41分

<ブルーレイ>著作権保護で補償金 経産省と文科省が合意毎日新聞

 経済産業省と文部科学省は、テレビ番組を録画するブルーレイ録画機とブルーレイディスクに著作権保護のための補償金を課すことで合意した。17日、甘利明経産相と渡海紀三朗文科相が明らかにした。ハードディスク駆動装置(HDD)への課金は当面見送る。

 デジタル放送の録画のコピーの回数制限を現行の1回から10回に増やす「ダビング10」をめぐり、著作権者に支払う補償金の上乗せに電機メーカーが反発して折り合いがついていない。経産省と文科省は事態打開のために協議し、ブルーレイへの課金を打ち出した。

 メーカー側は特にHDDへの課金に強く反発していたため、ブルーレイのみに課金する文科省と経産省の合意を受け、ダビング10の早期開始を求めるとみられる。一方、著作権団体などは、補償金の対象が限定されたことに反発も予想される。

 ダビング10は6月2日に開始予定だったが、メーカーと著作権団体との協議が決着せず、延期されている。

 著作権保護の補償金は現在、CDやMD、DVDなどの録音・録画機器や記憶媒体に出荷価格の数%を課している。しかし、HDD内蔵型レコーダーやブルーレイなどは対象になっておらず、文化庁が新たに補償金を上乗せする案を提示していた。【平地修】

【関連ニュース】
新世代DVD:ブルーレイのシェア3割超−−国内販売台数
ダビング10:増田総務相が調整意向「五輪前に解決」
クローズアップ2008:ダビング10、二転三転? 「課金」めぐり深い溝…実施延期
けいざいフラッシュ:ダビング10で見解公表−−JEITA
ことば:補償金制度

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080617-00000042-mai-bus_all