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2008年06月17日(火) 14時44分

医薬品の個人輸入に注意呼び掛け—厚労省医療介護CBニュース

 厚生労働省はホームページ上で、医薬品などの個人輸入に関して、副作用の発生などリスクが大きいとして注意を呼び掛けている。

 HPは、個人輸入した医薬品などが品質、有効性や安全性について日本の薬事法に基づいた確認がされていないことに触れ、そうした医薬品などは、効果が得られない場合や人体に有害な物質が含まれている可能性があると指摘。
 健康食品やダイエット食品として販売されている製品についても、医薬品成分が含まれていて、健康被害を引き起こすことがあるとしている。

 また、海外の規制当局で品質などが確認された製品を用途、用量など記載内容を守って使用した場合でも、副作用が生じる可能性を指摘。個人輸入された医薬品などの副作用については、医師、薬剤師などの専門家であっても、そうした医薬品に対する情報が足りずに、迅速に対応できないこともある、としている。
 日本国内で薬事法を順守して販売などがされている医薬品を適正に使用した上で生じた健康被害の救済を図る「医薬品副作用被害救済制度」についても触れ、個人輸入された医薬品による健康被害に関しては制度の対象にならないことも指摘した。

 HPでは、医薬品の個人輸入を考えている人は、個人で判断せず、家族などと話し合うとともに、地域の医師、薬剤師など専門家に相談することを勧めている。
 


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