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2008年06月17日(火) 23時22分

時速40キロ超で交差点に突入 秋葉原通り魔産経新聞

 東京・秋葉原の無差別殺傷事件で、静岡県裾野市の派遣社員、加藤智大(ともひろ)容疑者(25)=殺人未遂の現行犯で逮捕=が時速40キロ超でトラックを運転し、通行人が行き交う交差点に突入していたことが17日、警視庁万世橋署捜査本部の調べで分かった。捜査本部は、加藤容疑者がトラックで5人をはねた際に、明確な殺意があったことを立証する証拠のひとつになるとみている。

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 また、加藤容疑者が、トラックにはねられた歩行者を救護している最中の警察官ら3人を、刺していたことも判明した。

 調べでは、加藤容疑者は8日午後0時33分、トラックを暴走させて赤信号の交差点で5人を次々とはね、約70メートル先で停車。トラックを乗り捨て、交差点方向に戻りながら次々と12人を刺した。この際、はねられた5人に心臓マッサージをするなど救護にあたっていた3人を、殺傷能力の高いダガーナイフで刺した。

 交差点に進入した際には、信号待ちの車を追い越したにもかかわらず、速度を緩めていなかった。捜査本部は14日に現場検証を実施、さらに交差点付近を写した防犯カメラの映像を分析するなどした結果、トラックの速度が40キロを超えていたと断定した。ブレーキ痕もなかったという。

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