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2008年06月17日(火) 18時34分

<ニトリ>下請け代金を不当減額3億3千万円 公取委が勧告毎日新聞

 家具販売大手「ニトリ」(本店・札幌市)が下請けの製造業者に支払う代金を不当に減額していたとして、公正取引委員会は17日、下請法違反(下請け代金の減額禁止)で再発防止を求める勧告を出した。減額した総額は約3億3000万円に上る。公取委が同法違反の勧告内容の公表を始めた04年以降では、2番目に多額という。ニトリは全額を返還した。

 公取委によると、ニトリは06年5月〜07年8月、販売する家具の製造を委託した71社に対し、コストダウンを目的に「協定販売促進費」と称して代金を減額した。代金が一定額を超えたり、前年比の一定割合を超えた場合、代金に一定の率を掛けた額を減額していた。71社の内訳は福岡県20社▽北海道11社▽東京都7社−−など。

 ニトリの事業所は全国に169カ所(昨年11月現在)。昨年度の売上高は2139億8200万円。【苅田伸宏】

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