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2008年06月17日(火) 12時21分

連続幼女殺害事件の宮崎勤死刑囚の死刑を執行オーマイニュース

 連続幼女殺害事件で死刑が確定していた宮崎勤死刑囚(45)に対し法務省は17日、東京拘置所で死刑を執行した。

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 宮崎死刑囚は1989年7月、東京都八王子市内で当時6歳だった、小学1年生の少女への猥褻(わいせつ)行為で逮捕。

 その後1988年8月、埼玉県入間市で当時4歳だった幼稚園児を誘拐し殺害した事件に始まり、同年10月には同県飯能市で当時7歳の小学校1年生の少女、同年12月には同県川越市の当時4歳だった幼稚園を車で連れ去り、次々と殺害。1989年6月には東京都江東区で当時5歳だった保育園児を、車で連れ去って殺害し、頭部を切断した胴体部分を埼玉県飯能市の宮沢湖霊園に遺棄するなどした一連の犯行を自供した(一連の事件は警察庁により広域重要117号事件に指定された)。

 1990年3月から始まった裁判では、事実審理のほかに精神鑑定による責任能力が争われた。

 この時は人格障害は認められるものの、精神障害はなく責任能力を有するとした鑑定結果のほか、統合失調症であるが責任能力はある、多重人格で責任能力はないという3種類の鑑定書が出されたが、最終的に97年4月、東京地裁は責任能力ありとして死刑判決を言い渡した。

 弁護側は判決を不服として即日控訴したが、2001年6月、東京高裁は一審の死刑判決を支持して弁護側の控訴を棄却。弁護側はさらに上告したが2006年1月、最高裁第3小法廷は上告を棄却。2006年2月に死刑が確定していた。

 なお、同日宮崎死刑囚以外にも東京拘置所収監中で95年12月に風俗店経営者ら2人を殺害し、05年10月に死刑が確定した陸田真志(37)、大阪拘置所収監中で85年と90年に主婦ら2人を保険金目的で殺害し、05年1月に死刑が確定した山崎義雄(73)の2人の死刑囚も刑が執行された。

 現在の鳩山邦夫法相に就任後、宮崎死刑囚の執行も含め13人の死刑囚の刑が執行されている。

(OhmyNews 編集部)

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