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2008年06月16日(月) 12時03分

ホコ天中止の秋葉原 手を合わせる人多くオーマイニュース

 7人が殺害され、10人が重軽傷を負った秋葉原通り魔殺傷事件から、1週間後の6月15日、日曜日や休日にやっていた歩行者天国が中止となった。

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 事件現場付近の、神田明神通りと中央通りの交差点には献花台が設置されている。ここを訪れる人はこの日も後を絶たない。ただ、ここには報道関係者(特にカメラマン)が多いため、献花台から外れた数カ所にも、花や飲み物などが供えられている。こうした場所でも一瞬立ち止まってお辞儀をする人や通りすがる際に手を合わせる人の姿もあった。

 東京都公安員会は、15日から当分の間、秋葉原の歩行者天国を中止することを発表している。事件直後、千代田区が要望書を出していた。秋葉原の歩行者天国の中止は1973年以降、天候による中止以外は初めて。そのためもあり、路上パフォーマンスをする人の姿は消えていた。

 テレビでは事件から1週間後の雑感を撮影していた。あるテレビ関係者は「事件が起きた時間になにかするのか、と思ったが、何もなかった。多かったのは報道関係者。特に、午前中は多かったね」と話していた。また、別のテレビ関係者は、事件当時の様子を撮影をした人を探していたりもした。

 駅改札の付近では、コスプレした若者たちが集まっていたが、パフォーマンスをするのではなく、事件の際に不足したAED(自動体外除細動器)の設置を呼びかける募金活動をしていた。千代田区では防災ホームページの中で、AEDの設置場所を公開しているが、秋葉原駅近くのは少ないのが現状。

 また、メイドさんたちがフライヤーを配っていたが、いつもよりも少ない感じがした。お店から流れる宣伝などの音も少なかったほか、警察官や報道関係者が目立つものの、いつもの日曜日よりも街を訪れる人は減ったのではないか、と記者は感じた。

(記者:渋井 哲也)

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