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2008年06月16日(月) 08時15分

神楽坂の老舗「龍公亭」がリニューアルで1年ぶりに開店−カフェ営業も市ケ谷経済新聞

 神楽坂にある老舗中華店「龍公亭」(新宿区神楽坂3、TEL 03-3260-4848)が6月16日、約1年間の改装を終えてリニューアルオープンする。

 同店は建物の老朽化に伴う建て替え工事のため、昨年4月末で休業。70坪の店舗は、新丸ビルの姉妹店「SO TIRED」を手がけた山本宇一さんがプロデュースし、インテリアデザイナーの形見一郎さんが店舗デザインを手がけた。テーブル席と個室3室、テラス席12席を設置し、総席数は90席。

 フードメニューはこれまでとほぼ同様で、ドリンクメニューはこれまでの紹興酒やビール、焼酎、日本酒に加え、ワインやシャンパン、カクテル、梅酒など、種類を大幅に追加。今回のリニューアルでは、これまで営業していなかった時間帯(15時〜17時)の営業を開始し、これに合わせデザート類やコーヒー、紅茶などのカフェメニューも充実させた。

 同店の飯田さんは「カジュアルに、ファミリーから年配の方まで食事を楽しんでもらえて、ゆっくりくつろいでもらえるような店にしていければ」と話し、「芸者さんや昔からの常連のお客様が多い。本店のリニューアルの話は以前から出ていたが、昔からの店なのでお客様の反応を見るためのファーストステップとして丸ビルへ出店した」と、老舗ならではの苦悩も。

 1889年に初代・飯田英吉さんが創業した同店は、当初「あやめ寿司」として創業。1924年に西洋風の建物に改築したことを機に1階を寿司店、2階を中華料理「龍公亭」として営業を開始し、1926年ごろからは中華料理のみの提供となっている。現在は4代目の飯田竜一さんが料理長を務める老舗店。甘味処「紀の善」と並び、神楽坂の老舗店として知られている。

 営業時間は11時30分〜23時。

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