記事登録
2008年06月16日(月) 07時07分

北九州・女子高生自殺 父親、遺書とブログ公開 「死ね」と書き込み 侮辱容疑、同級生告訴へ西日本新聞

 北九州市小倉南区の私立高校1年の女子生徒(16)が、ブログ(日記風サイト)に「死ね」などと書かれて自殺した問題で、生徒の父親(51)が15日、同市で記者会見し、書き込みをした同級生の女子を侮辱容疑で小倉南署に刑事告訴すると明らかにした。父親は自殺の原因について「いじめがあったと思う」と指摘、「捜査で真相を解明してほしい」と訴えた。

 父親は会見で同級生のブログと生徒の遺書を公表。ブログには「みんなに嫌われとること解(わか)れって」「葬式出てやるけ はよ死ね」などの書き込みがあった。遺書は同級生の名前を挙げ「私はいじめられていました」「ホームページに『早く死ね』などと何度も何度も書いていました。本当に辛(つら)かったです」などと記していた。

 学校が学内で聞き取り調査したところ、生徒は自殺の10日ほど前、同級生らから「学校で勉強しよう」と誘われたが、1人で帰っていた。父親によると、生徒は周囲に「仲間外れにされた」などと漏らしていたという。一方、学校は14日、父親に「いじめの事実はない」と報告した。

 父親は会見で「学校の説明には納得していない。普段からいじめがあったと思っている」と語った。同校だけでなく、私立高校を所管する県にも調査を求める意向だ。

 生徒は同市小倉北区の私立高校に通っていた。5月29日、自宅に遺書2通を残し、自殺しているのが見つかった。

=2008/06/16付 西日本新聞朝刊=

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080616-00000010-nnp-l40