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2008年06月16日(月) 07時07分

天神など繁華街 パトロール強化 九州の各県警西日本新聞

 福岡市の繁華街・天神では、秋葉原の無差別殺傷事件後から警察官が防刃チョッキを着て巡回パトロールするなど、九州各県の人通りの多い繁華街では警戒態勢が敷かれている。

 「地下鉄天神駅近くで壁をける不審な男との通報」。事件後初の日曜日となった15日、午後から天神地下街を巡回していた福岡中央署の署員3人は無線を聞くと表情が変わった。急いで現場周辺に不審者がいないか見て回ったが、特徴が一致した男はいなかった。

 同署は13日から、天神地区で通常のパトロールに加え防刃チョッキを着けた制服警察官の巡回を続けている。「市民に安心感を与えると同時に犯罪を未然に防ぐ」(同署幹部)のが狙いだ。

 週末には約40万人の買い物客が集まるという天神地下街も自主的に警戒を強化。全店舗に不審者を見つけた場合には速やかに通報するよう呼びかけ、警備員の見回りは人通りの多い場所を重点的に行うようにした。

 長崎県警は長崎市内の繁華街内にある警察官連絡所の常駐人数を1人増員。鹿児島県警や熊本県警も繁華街の巡回パトロールの回数や時間を増やしたという。

=2008/06/16付 西日本新聞朝刊=

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