記事登録
2008年06月15日(日) 00時30分

死者6人、行方不明11人=負傷者160人超える−岩手・宮城内陸地震時事通信

 14日午前に発生した岩手・宮城内陸地震で、同日夜、宮城県栗原市で3人の死亡が確認された。地震による死者は6人となり、負傷者は160人を超えた。同市の2カ所でほかに計8人が生き埋めになるなど11人が行方不明になっている。
 震源に近い両県境を中心に、土砂崩れや道路の崩壊が多く発生。交通網が寸断して孤立する集落が相次いだ。
 余震は同日午後も続いた。震度1以上の揺れは210回に達し、午後11時42分には同市で震度4を観測した。マグニチュード7を超す内陸部の直下地震は1995年の阪神大震災、2000年の鳥取県西部地震に続き、過去50年で3度目。
 死者は宮城3人、岩手2人、福島1人。重軽傷者は宮城116人、岩手31人、秋田14人、山形1人に達した。宮城県内では約160人が避難所に移った。岩手県では、一関市で約100人が自主避難した。
 宮城県などによると、同日夜に死亡が確認されたのは、栗原市の工事現場の土砂崩れで生き埋めになった山形県鮭川村の五十嵐正巳さん(54)と門脇義富さん(53)。同市の湯浜温泉で土砂に埋まった車から発見された男性。
 工事現場では別の1人の行方が分かっていない。また、同市の「駒の湯温泉」の建物が土砂崩れで倒壊し、宿泊客と従業員ら7人が生き埋めになった。宿泊客は地域づくりプランナーとして知られる麦屋弥生さん(48)=東京都葛飾区=、鉄道博物館学芸員岸由一郎さん(35)=北区=の可能性が高い。救出活動は同日夜、いったん打ち切られ、15日に再開される。
 同市内ではほかに釣りに出掛けた男性(59)ら3人が行方不明になっている。 

【関連ニュース】
〔写真ニュース〕倒壊した家屋=東北地震
〔写真ニュース〕宿倒壊、生き埋め=宮城県栗原市
〔写真ニュース〕橋落下、ガラス散乱=東北地震
〔写真ニュース〕岩手、宮城で震度6強=気象庁
「天井落ちてきた」「眠れない」=避難先で余震、不安な夜-宮城

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080615-00000001-jij-soci