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2008年06月15日(日) 00時01分

死亡6人に、不明11人 重軽傷190人超える東京新聞

 岩手県奥州市と宮城県栗原市で14日午前、震度6強を記録した岩手・宮城内陸地震は、午後も余震が続いた。両市内で新たに4人の死亡が確認され、死者は計6人になった。共同通信の集計で重軽傷は190人を超えた。また土砂崩れで倒壊した旅館の下敷きになるなどして11人が行方不明となり、孤立する施設や集落も相次いだ。

 気象庁によると、午前8時43分ごろに震度6強を記録後、午後7時までに震度1以上の余震を180回観測した。震度6強は昨年の新潟県中越沖地震以来。M7を超える内陸部の直下地震は過去50年で、1995年の阪神大震災と2000年の鳥取県西部地震に続き3回目という。

 官邸対策室や各県警などによると、新たに死亡が確認されたのは、奥州市の胆沢ダムの工事現場で落石を受けた作業員千葉正彦さん(48)=岩手県滝沢村、栗原市の工事現場で土砂崩れに巻き込まれた同五十嵐正巳さん(54)=山形県鮭川村、同門脇義富さん(53)=同=のほか、栗原市内を車で走行中、土砂崩れに遭った男性と性別不明の1人。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2008061401000770.html