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2008年06月15日(日) 01時01分

「天井落ちてきた」「眠れない」=避難先で余震、不安な夜−宮城時事通信

 「天井が落ちてきた」「眠れない」。夜まで続く余震で何回も建物が揺れる。栗原市栗駒岩ケ崎にある避難所「みちのく伝創館」では14日夜、住民や旅行者約50人が一様に不安な夜を過ごした。避難した人たちは、海上保安庁などのヘリコプターで救助された。
 周辺道路がすべて通行止めとなり孤立した同市の耕英地区は午後に自主避難の呼び掛けが出た。鈴木共明さん(84)は妻(78)とともに家を離れた。
 倒壊は免れたが家具が壊れ、室内は足の踏み場もない状態に。余震が続き、庭先で救助を待った。「地鳴りがした後ドンと来た。道路を全部やられちゃ病院にも行けないから心細かった」。この地に住んで約60年。30年前の宮城県沖地震より揺れが激しいと感じた。
 「イチゴの収穫期だったのに」。市内で兼業農家を営む大場明子さん(41)。畑の様子を確認できないまま、子供の着る物だけを持って家を出た。多くの家庭で電気、ガス、水道が止まり、「道はどこもでこぼこ」だったという。 

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