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2008年06月14日(土) 22時15分

「殺害後の計画は頭になかった」加藤容疑者が供述読売新聞

 東京・秋葉原で17人が死傷した無差別殺傷事件で、殺人未遂容疑で逮捕された加藤智大(ともひろ)容疑者(25)が、警視庁の調べに対し、「殺害までの計画は立てていたが、その後のことは頭になかった」と供述していることがわかった。

 同庁幹部によると加藤容疑者は、事前に殺傷能力の高いナイフを用意したり、歩行者天国に合わせて計画を実行に移したりしていたが、事件後のことについては「どうするかまでは考えていなかった」と供述。万世橋署員らに現行犯逮捕された際も、暴れたり、叫んだりした様子はなく、逃げるそぶりも見せなかったという。

 一方で、所持品や自宅の捜索で遺書などは見当たらず、自殺する意思もなかったとみられる。

 加藤容疑者はこれまでの調べに、「世の中が嫌になった。生活に疲れた」と供述しており、高校入学後、思い通りにいかない自らの境遇に嫌気が差したことや、リストラを進める派遣先への不満などを話しているという。

http://www.yomiuri.co.jp/feature/20080608-2810266/news/20080614-OYT1T00637.htm