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2008年06月14日(土) 17時40分

「ねじワッシャ〜」求め早朝から行列−「ねじキューピー」に新キャラ新橋経済新聞

 神谷町のねじ専門店「三和鋲螺」(港区虎ノ門4)で人気の携帯ストラップ「ねじキューピー」シリーズに6月14日、新キャラクター「ねじワッシャ〜」が登場した。今期入荷分の「ねじキューピー」最終販売日となったこの日、限定100個、1人1個までと制限された「ねじワッシャ〜」を求め、販売初日を上回る約150人が早朝から行列を作った。

 バラエティー番組「モヤモヤさまぁ〜ず2」(テレビ東京)や新聞などで紹介され一躍人気が出た「ねじキューピー」は、ネットニュースなどを通じ急速に「うわさ」が拡散。今月8日の再入荷以来、連日即完売の状態が続いていた。そのため、12日には急きょ販売を中止して「ねじワッシャ〜」用に在庫をストック。新キャラクター登場を楽しみにしているファンに応えた。「九州から行くつもりだが、発売予定は変わっていないか」との問い合わせもあったという。

 14日は通常の営業日とあり、同店を経営する石井さん一家は朝6時半に出勤。事故や混乱を防ぐため番号札を配布するなど、並んだ人々の誘導に追われた。列には転売目的で並ぶ人が含まれる可能性も否めないが、決定的な防衛策はなく、「せめて『せっかく来たのに買えなかった』という事態が最小限になるよう、若干余分に用意した」(三和鋲螺・石井健友さん)という。今回の販売は「ねじワッシャ〜」(650円)のみとした。

 この日も約7割が男性客。松戸から7時30分ごろに来た男性は「『モヤモヤさまぁ〜ず』のファン。間に合って良かった」うれしそうな表情を見せた。三和鋲螺の隣のビルに住むという男性も「なかなか買えないので誰かにあげられたらと思い、早くから並んだ」。中には埼玉から幼児2人を連れて早朝から並び、「ねじワッシャ〜」4個を購入した家族や、大阪からたまたま上京、インターネットを見て駆け付け「妻へのお土産に」と購入した男性などもいた。

 8時の開店前には番号札がなくなり、残念そうに帰って行く人の姿も。最後の1つを購入したのは妹と来ていた足立区の布施京子さん。「昨日、会社で知った。ねじを扱う商社に勤務しているので記念に」と話していた。

 石井さんは一連の騒動に驚きながらも、「8月の入荷時にはブームが去っているはず。残ったらねじを買いに来たお客さんへの景品にする」と冷静な構え。次回は「ねじキラリ」や本体のカラーバリエーションも予定しているという。

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三和鋲螺

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