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2008年06月14日(土) 16時07分

4トン車で犯行計画 無差別殺傷 サイトに書き込み産経新聞

 東京・秋葉原の無差別殺傷事件で、派遣社員の加藤智大容疑者(25)が、事件に使用した2トントラックをレンタカー会社で借りる際、「4トントラックを貸してほしい」と申し出ていたことが14日、分かった。

 事件では加藤容疑者のトラックにはねられ3人が死亡、2人が負傷したが、警視庁万世橋署捜査本部は4トントラックだった場合、さらに被害が拡大していた恐れもあったとみている。

 加藤容疑者がトラックを借りた静岡県沼津市のレンタカー会社によると、同容疑者は今月7日、「引っ越しのため4トントラックが借りたい」と来店。店員から「個人の引っ越しなら2トントラックで十分」と説明され、2トントラックを予約した。

 加藤容疑者は、携帯電話サイトへの書き込みでこうした経緯について「できれば4tが良かった」「大きな車を借りるにはクレジットカードが要るようです。どうせ俺(おれ)は社会的信用無しですよ」などと記載。

 しかし、レンタカー会社によると、カードの提示を求めた事実はないといい、サイトに社会への不満を書き連ねた加藤容疑者の屈折した心理もうかがえる。

 加藤容疑者は事件当日の8日朝に、予約した2トントラックを借りて秋葉原に乗り付け、赤信号で交差点に突っ込み5人をはねた上、トラックから降りてダガーナイフで次々と計12人を刺した。

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