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2008年06月14日(土) 11時04分

<東北地震>阪神大震災の被災地・神戸で支援に向けた動き毎日新聞

 14日午前、岩手県や宮城県の一部で震度6強を観測した地震で、阪神大震災(95年)の被災地・神戸では支援に向けた動きが始まった。

 震災の教訓を発信する兵庫県の外郭団体「人と防災未来センター」(神戸市)は15日、研究員ら6人を現地に派遣する。岩手、宮城両県庁や被害の大きい市を訪ねて必要な支援や課題を調査し、現地との連絡体制を構築する。田村賢一事業部長は「支援の用意があることを伝えたい」と話した。

 兵庫県は、災害対策センターの宿直者や防災部署の幹部職員ら十数人が情報収集に奔走した。岩手県庁には電話で「手伝えることがあれば、遠慮なく連絡を」と伝えたという。第5管区海上保安本部(神戸市)もヘリコプター1機を第2管区海上保安本部(宮城県塩釜市)に派遣した。

 民間では、神戸大の学生震災救援隊スタッフ2人が先遣隊として現地へ出発。被害状況を確認し、今後の活動方針を決める。

 一方、能登半島地震(昨年3月25日)で大きな被害を受けた石川県輪島市でも震度2を記録した。同市鳳至町の自営業男性(62)は「揺れには気づかなかったが、震度6強と聞き、ひどい揺れだろうと思った。能登半島地震と同じ大きさで驚いた」。同市門前町の自営業、五十嵐義憲さん(60)は「道路の亀裂の映像を見て、能登半島地震を思い出した。被害が少なければいいが……。また大きな地震かと思うと、言いようのない不安を感じる」と話した。

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