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2008年06月14日(土) 11時47分

<中越沖地震>柏崎市で地震後初の縁日「えんま市」毎日新聞

 新潟県中越沖地震(07年7月)で大きな被害を受けた同県柏崎市中心部の商店街で14日、地震後初となる恒例の縁日「えんま市」が3日間の日程で始まった。東北地方を襲った強い地震の直後だけに、買い物客や商店主から不安の声も漏れた。

 えんま市は約200年の歴史があり、縁日のメーンとなる同市東本町2の「えんま通り商店街」などに約500軒の露店が並んだ。中越沖地震から約11カ月となり、41軒あったえんま通りの商店のうち、37軒が営業を再開したが、客足はまだ戻っていない。通りの名前の由来となり、商店街沿いに建つ「閻魔堂(えんまどう)」では14日朝から、東北の地震と中越沖地震からの復興を願う参拝客が相次いだ。

 買い物で通りを訪れ、東北の地震の知らせを聞いた同市米山台の主婦、竹内節子さん(52)は「同じ被災者の立場で、東北の被災地が元通りになることを願っています」と沈痛な表情だった。呉服店を営む中村康夫さん(48)は「中越沖地震では、全国の方々に手を差し伸べていただいた。我々も復興途中だけれど、できることからお助けしたい」と話した。【五十嵐和大】

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