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2008年06月14日(土) 12時09分

石灯籠倒れ、本堂にひび=「長い横揺れ」−平泉・中尊寺時事通信

 14日朝の地震で、岩手県平泉町の中尊寺では境内の石灯籠(どうろう)数基が倒れ、本堂の壁にひびが入るなどの被害が出た。事務所に出勤していた男性職員は「長い時間、横揺れしていた。建物の中でも立っていられず、かなりびっくりした」と驚いた様子だった。
 事務所によると、境内には職員、僧侶ら20人弱がいた。観光客も来ていたが、けが人はなく、参拝を続けた人もいた。
 讃衡蔵(さんこうぞう)に収められた仏像、経典などの文化財や国宝・金色堂の被害は確認されていないという。
 平泉町にある達谷西光寺の達谷窟浩亮前住職(81)は「20〜30秒、上下動を感じた。余震も来ている。こんな揺れは初めてだ」と声を震わせた。発生時は朝食を取り終えたばかり。「火を使っていなくてよかった」と振り返った。
 境内には、巨大ながけの下に建てられた毘沙門堂があり、「達谷窟(たっこくのいわや)」として国の史跡に指定されているが、被害は石灯籠1基が倒れただけだったという。 

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