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2008年06月14日(土) 14時35分

【岩手・宮城内陸地震】土砂崩れで通行止め…270人以上孤立産経新聞

 岩手・宮城内陸地震では岩手県一関市と宮城県栗原市で孤立状態となっている集落が出た。

 一関市消防本部によると、14日午前9時40分ごろ、同市の市街地から須川温泉の温泉宿「須川高原温泉」に通じる国道342号が土砂崩れで寸断されていると通報が入った。

【関連フォト】地震で大きく陥没した道路

 同消防本部の災害対策本部によると、同温泉に宮城県側から入るための道路も寸断され、温泉宿の従業員や宿泊客計約100人が孤立しているという。

 温泉宿は「栗駒国定公園」にあり、宿泊客らは秋田県側の道路を使い、避難することになるという。

 温泉は一関市の市街地から車で20〜30分の距離にある。

 また、国道342号は同祭時(まつるべ)内でも土砂崩れで通行止めとなり、同地区に住む住民約70人が孤立状態となった。対策本部に入った連絡では、家屋1軒が倒壊し、住民1人が顔にけがを負った。防災ヘリなど8機が現地に出動し、救助活動を行っている。

 一方、宮城県栗原市に入った連絡によると、耕英地区で周辺の道路が寸断され41世帯、計約100人が孤立しているという。さらに、花山地区に通じる道路が土砂で埋まり、18世帯が孤立しているという。同市災害対策本部からの要請を受けて同県は自衛隊に対し災害派遣を要請。陸上自衛隊などが現地に向かい、被害状況などの確認を急いでいる。

 また、駒の湯温泉付近の道路の一部が寸断。土砂崩れが起き、作業員が行方不明になっている。

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