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2008年06月14日(土) 16時07分

岩手・宮城内陸地震 土砂崩れ 続く余震 中尊寺本堂の壁にひび産経新聞

 「平泉の文化遺産」としてユネスコの世界遺産登録を目指す中尊寺(岩手県平泉町)や毛越寺(もうつうじ)(同)も激震に見舞われたが、地震による被害は少なく、関係者は胸をなで下ろした。

 中尊寺では境内にある灯篭(とうろう)がいくつか崩れたほか、本堂の壁にひびが入ったものの、「金色堂」など国宝や宝物館に被害はなかった。寺の総務、清水広元さん(52)は「お参りに来ていた人や働いている人にも被害はなかった。私は当時事務所にいたが、結構大きい横揺れで、立っているのがやっとの感じだった」と話した。

 中尊寺近くの特別史跡「毛越寺」でも、本堂の白壁の漆喰(しっくい)がはがれるなどの被害が出たが、特別名勝に指定されている庭園の岩組みに崩れるなどの被害はなかった。週末のこの日は修学旅行客に対する座禅が行われる予定だったが、本堂内では位牌(いはい)も落下するなどしたため中止。担当者は「参拝客の出足もいつもと比べて鈍い」と話していた。

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