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2008年06月14日(土) 22時41分

【岩手・宮城内陸地震】駒の湯温泉と工事現場の捜索打ち切り産経新聞

 宮城県の栗原市災害対策本部は、土砂崩れで7人が生き埋めになっている温泉宿泊施設「駒の湯温泉」での捜索を午後7時でいったん打ち切ったと発表した。15日早朝から再開する予定。

 対策本部によると、生き埋めになった7人のうち2人は、東京都葛飾区の麦屋弥生さん(48)、東京都北区の岸由一郎さん(35)とみられる。2人は廃線になった第三セクター「くりはら田園鉄道」の資産の保存活用に関する検討委員会のメンバーで、栗原市は2人に連絡を取ろうとしているが、いまだに消息が不明という。

 土砂に埋まった駒の湯温泉は1階部分が水没するなどしており、捜索は難航している。

 また、14日夜、栗原市栗駒沼倉の通称「行者の滝」付近に行方不明者が1人いる可能性があるとして、陸上自衛隊の隊員約50人が捜索に入った。対策本部によると、車が1台見つかったが、所有者と連絡が取れないという。

 一方、土砂崩れに巻き込まれ3人が生き埋めになった同市の工事現場で、行方不明となっている1人の捜索作業が14日夜、打ち切られた。3人のうち2人はすでに死亡が確認されている。
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