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2008年06月14日(土) 19時37分

岩手・宮城内陸地震ドキュメント(2) 震度7相当の加速度中国新聞

 ▽6人と連絡取れず

 宮城県栗原市によると、岩手・宮城内陸地震で十人が行方不明となっているほか、連絡が取れない人が六人いるという。

 ▽キャンプの4人連絡取れず

 宮城県栗原市の栗駒総合支所に入った連絡によると、同市内の駒の湯温泉でキャンプをすると言って出掛けた日本人一人、外国人三人の計四人が連絡を取れない状態という。

 ▽震度7相当の加速度

 国土交通省北上川ダム統合管理事務所によると、岩手県奥州市の石淵ダムに設置した地震計で、揺れの強さを示す加速度が、震度7相当の最大約二一〇〇ガルを記録した。

 ▽長さ95メートルの橋落下を確認

 岩手県によると、同県一関市厳美町の国道342号の長さ約九十五メートルの祭畤大橋は落下しているのが確認された。けが人などはないという。

 ▽重軽傷150人超える

 共同通信の十四日午後五時現在の集計では、岩手・宮城内陸地震で重軽傷を負ったのは、岩手、宮城、福島、秋田、山形の五県で百五十人を超えた。

 ▽バス乗客を全員救助

 岩手県警によると、同県奥州市胆沢区若柳の林道から土砂で押し出されたバスの乗客全員を救助した。十人が負傷しているという。

 ▽栗駒山周辺で200人が孤立

 岩手県によると、同県一関市の栗駒山周辺で道路が寸断され、観光客約二百二十人が孤立しており、同県の防災ヘリや自衛隊ヘリが救助に向かっている。

 ▽7人生き埋めのまま

 警察庁によると、宮城県栗原市の駒ノ湯温泉の旅館では、七人が生き埋めのままで、救助された五人は旅館付近の人だった。

 ▽民間施設で44人が孤立

 海上保安庁によると、岩手県一関市厳美町祭畤のスキー場にある施設で四十四人が孤立しており、海保のヘリが救助に向かっている。

 ▽巻き込まれたのは仙台の建設会社の3人

 宮城県などによると、同県栗原市花山で土砂崩れに巻き込まれたのは仙台市の建設会社の男性三人。道路ののり面工事の準備をしていたという。

 ▽8百戸が断水

 厚生労働省によると、午後一時現在、岩手、宮城、秋田三県で計八百戸が断水しているという。

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200806140505.html