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2008年06月14日(土) 19時15分

設備に地震被害で操業停止 自動車、電機の工場東京新聞

 岩手・宮城内陸地震で14日、震源地周辺に工場や事業所を持つ自動車や電機メーカーの一部が操業を停止した。軽傷を負った従業員が出たほか、一部の製造設備にも被害が出ており、各社は点検作業に追われた。大手スーパーのイオンでも一部の店舗を一時営業停止した。

 トヨタ自動車系の関東自動車工業岩手工場(岩手県金ケ崎町)では、組み立て製造ラインでつり下げていた乗用車約10台分の骨格が落下するなどの被害が出た。工場は稼働していなかったが、地震発生の避難の際に1人が足に軽傷を負ったという。従業員ら約310人が出勤して生産設備の確認を急いでいるが「週明け以降の操業は未定」(同社)と説明している。

 塩野義製薬の金ケ崎工場(同町)では配管や壁に亀裂が発生し、操業を停止し生産設備の点検中だ。

 サッポロビール仙台工場(宮城県名取市)でも、ビールなどの仕込みに使う用水タンクにひびが入り、水が漏れた。タンクは修復中だが、月曜日に製造再開できるかは不明という。

(共同)

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2008061490184117.html