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2008年06月14日(土) 19時51分

死亡3人に、不明10人 重軽傷150人超える東京新聞

 岩手県奥州市と宮城県栗原市で14日午前、震度6強を記録した岩手・宮城内陸地震は、午後も余震が続いた。奥州市で新たに1人の死亡が確認され、死者は計3人となり、行方不明も10人。重軽傷を負った人は150人を超えた。各地で道路が崩壊するなどして、200数十人が施設や集落で孤立状態となった。

 気象庁によると、午前8時43分ごろに震度6強を記録後、午後5時までに震度1以上の余震を160回観測した。気象庁は余震に注意するよう呼び掛けている。

 警察庁や各県警、各自治体などによると、新たに死亡が確認されたのは千葉正彦さん(48)=岩手県滝沢村。奥州市の胆沢ダムの工事現場で作業中、落石を受けた。

 行方不明は、栗原市の駒の湯温泉で旅館が倒壊し、建物の下敷きとなった7人と、栗原市の工事現場で土砂崩れに巻き込まれた作業員3人。

 重軽傷は岩手、宮城、秋田、山形、福島各県で確認され、最も多い宮城県は100人を超えている。

(共同)

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2008061490193313.html