岩手・宮城内陸地震で国土交通省は14日、土砂が流れ込み河川をせき止める大小の「土砂ダム」が、岩手県一関市を流れる磐井川の上流や宮城県内で複数、形成されているのをヘリコプターから確認したことを明らかにした。
国交省河川局は「今のところ差し迫った危険はない」としているが、降雨などにより水位が上昇した場合などは土石流などを引き起こす危険もあるため、今後、同省は詳しい状況の調査を進めていく。
土砂ダムは被災地上空で、国交省のヘリコプターが確認した。
冬柴鉄三国交相は同省の非常災害対策本部の会合に出席した後、記者団に「(土砂ダムは)四川大地震でも大変な問題になった。決壊の恐れがある場合は下流の住民が避難しないといけないので、早急に調査する」と述べた。