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2008年06月14日(土) 20時03分

震災直後から通信障害、携帯・固定電話で一部不通続く読売新聞

 携帯電話は震災直後の14日午前8時43分から障害が発生した。

 岩手県北上市、秋田県湯沢市、宮城県栗原、登米市などで電話やメールができなくなる状態が続いた。

 原因は主に基地局と交換機をつなぐ地中の回線の断線によるとみられる。

 同日午後7時現在、KDDIはすべて復旧したが、NTTドコモとソフトバンクモバイルの携帯電話は宮城県栗原市の一部地域で使えない状態が続いており、同日中の復旧は難しいという。

 また、安否確認などの電話が集中したため、携帯電話大手3社は青森、岩手、秋田、宮城、山形、福島、群馬、栃木、茨城、新潟の各県と北海道で通信を規制。一時、携帯電話がつながりにくくなったが、同日午後2時31分までにすべての規制は解除された。

 NTT東日本の固定電話でも光ケーブルの断線による通信障害が発生。宮城県栗原市の一部地域で計119回線が使えない状態が続いており、復旧のめどは立っていないという。同社は同日午前9時26分、「いこいの村栗駒」(同市栗駒沼倉)に特設公衆電話を設置したが、5時間後に不通となった。自衛隊機を使って発電機と衛星携帯電話約10台を運び入れようとしたが、濃霧のため断念した。

http://www.yomiuri.co.jp/feature/20080614-2892868/news/20080614-OYT1T00548.htm